華やかなリゾートテイストの庭
夫婦の思い出の場所である"中東の海辺"
これからは家族で記憶を重ね続けるガーデンにそのエッセンスを加えて。
門柱・アプローチ
この家のシンボルともいえる、美しい曲線を描いた塗り壁とアプローチ。
ゴールドのマリンランプや足元に置かれた琉球石灰岩が
華やかさとリゾート感を演出するアイテムになっています。
アプローチには天然石を施し、訪れるゲストの期待感を膨らませます。
夜には奥様こだわりのユーカリがライトアップされ
花ブロックの隙間から揺れる灯りが昼間とはまた異なる表情を見せてくれます。
寒冷地でも育つ植栽の提案
建物や庭に主題があるとすれば、それを引き立てるのは植栽計画。
ただし、「好きな物を好きなだけ植える」のはナンセンス。
敷地全体のバランスやそれぞれの意図も考慮した"設計"の要素と、
その土地の土壌や気候に合った育てやすい植物を
セレクトする"管理"の要素が重要です。
信州は夏と冬の寒暖差が大きく、特に冬の凍害を受けやすい地域。
温暖な地域に比べると選択肢はすこし狭まりますが、
冬場の管理にだけ気を付ければリゾートテイストの植物も地植え可能です。
風にそよぐココスヤシが、心を海辺にいざないます。
ゆとりあるタイルテラス
ご夫婦のこだわりでもあった「広々と使い勝手の良いタイルテラス」。
お子さんのプールやガーデンファニチャーを設置しても余裕のある広さと、
どこからでもアクセスできるステップのある、贅沢なテラスが完成。
建物やアプローチの色彩に合わせた
柔らかなベージュのタイルが家と庭を調和させます。
天然木や樹脂材のデッキに比べるとコストアップしますが、
高級感とメンテナンス性の良さから
オーナー様の満足度が高い場所のひとつになっています。
撮影/中村 健二